SAKE Story at Gotanda | MEDETASHI sake pairing restaurant & shop

今年の夏に五反田にオープンした、橋野元樹さんのお店「SAKE Story」
橋野元樹さんは、笹塚「兎屋」さんを舞台に、様々な日本酒の、様々な美味しさを、様々な形で多くの人々に広めて来られた方で、初代ミスターSakeとしてもご活躍の着物の似合う日本酒男子です。

キラーん✨　爽やか！

しかし、私たちはすぐに気がつくのです。橋野さんの女子力が、私たちを含むそんじょそこらの女子を遥かに超えるものであることに。

急に冷え込んだ冬の東京の街から、暖かいお店に入り席に着くと、ふわっふわの湯気のおしぼりが出てきて。指先の毛細血管たちがワイワイ！となったところで、小さなお皿を差し出されました。
うさぎの絵が可愛いお皿の中に入っていたのは、「よいとき」という、にごり酢から作られた、アルコール分解を促すサプリメント。そして、常温のお水。
・・・有り難く頂戴いたします。

そして、うさぎさんが可愛く飛び跳ねている朱のお重に、お通しが運ばれてきました。
のんべえさんにとっては、宝石箱ですね。玉手箱ですね。

アッケマ〜ス。

じゃん！！

いか人参や車麩など、福島・会津の名物が詰まっております。
そしてたくさんのパンダと目が合います🐼

さて、最初は最初らしく、しぼりたて新酒から。
そしていきなり最初から、飲み比べ。
喜多の華酒造場さんの「特別純米　無濾過原酒　星自慢」と、純米吟醸「喜多の華」を。

しぼりたて新酒は、まず控えめながら美しい香りが気持ちをウキウキさせ、そのあとにしっかりとした甘い旨味がやってきて、なんだかもう、わさわさと楽しい気持ちになります。
純米吟醸「喜多の華」は、４仕込み目であることを示す「四ツ星」ラベル。こちらは火入れですが、瑞々しさは健在。こうやって、お酒をいただきながら時の経過を感じるのも一興です。

ちなみに。
このお酒の写真の後ろにある、黄色の物体は焼酎サーバーです。焼酎サーバーですが中に入っているのは焼酎ではなく、日本酒呑みの必須アイテム「和らぎ水」を注水し放題となっているのです！
これは嬉しい。「お水くださーい」「あ、氷なしでお願いします！」「お水くださーい」「すみませーん」「お水くださーい」を、そんなに繰り返さなくても、済むんです！

そう、実は今、SAKE Story では「福島」がテーマ。
お店のコンセプト「旅する様に日本酒を」に即して、３ヶ月に１回の予定で、日本各地に光を当て、じっくりとしっかりとその土地の酒・食・文化を表現していかれるとのことです。

なお、来年2018年1月からは宮城特集ですっ🌙。

まるで福島酒祭り！な照明💡

ドライトマトの餡掛け茶碗蒸し。旨味と酸味とふわふわホワホワ。

福島県会津若松の名地酒屋「植木屋商店」さん限定販売の、会津中将　純米吟醸　夢の香　生原酒。
福島県の酒造好適米「夢の香」100％を使用し福島酵母で醸した、福島にこだわった純米吟醸の、しかも、原酒です。アルコール度数は17％。華やかでじんじんくる強さがあって、美しいお酒でした。

なお、上写真の真ん中にいらっしゃるのが、料理長の杉本辰夫さんです。お若いのに、ちゃんとちゃんとした日本のご飯を作られることに感動。

しみしみ濃厚なぶり大根には、かつて浪江町にあった鈴木酒造店さんが醸す磐城壽の純米酒とガツンと合わせます。浪江町の酒蔵は震災で全てが流されてしまいましたが、奇跡的に醸造試験場に残されていた酵母のおかげで、現在は山形県長井市で酒造りをつづけています。
今もこうやって美味しいお酒をいただけていることは、本当に有り難いことです。

そしてやって来ました〜兎屋さん時代からの名物、すき焼き風コロッケ！
これには、お米の甘みがガッチリ感じられるお酒を合わせる他ありません♪

と、いうことで、仁井田本家さんの「しぜんしゅ　生酛　燗誂」を蒸し燗で。
そう、こちらのお店では、蒸し器の中に水蒸気が充満しているところでお酒を温める「蒸し燗」を楽しめちゃうのです！お米のもつ透明感が引き立つので、しっかりとした米の骨格を持つお酒にはぴったりの飲み方だと思います。元気な田んぼで育った自然米を100％使用した、精米歩合80％の純米酒。